白髪の人はハゲない?

「白髪の人はハゲない」という都市伝説があります。しかしこれは嘘で、よくよく周りを見渡してみれば、白髪で髪の毛が薄い人はたくさんいることに気づくはずです。 そもそも、白髪になるのと薄毛になるのとはまったく別のメカニズムが存在しています。

どっちが先に来るかの違いだけ!?

確かに一般的なイメージからすると、「真っ白でふさふさした髪の老人」と「白髪もないかわりに頭髪自体がない老人」の2つに分かれるような気がします。しかし後者は、薄毛が全体的に進行してしまっただけに白髪が見当たらない状態であり、決して「ハゲているから白髪がない」わけではないのです。

もともと毛根部分には、髪の毛を作る「毛母細胞」と、日本人の髪を黒くする元である「メラノサイト(メラニン色素を作る細胞)」があります。薄毛は毛母細胞が弱まることによって、白髪はメラノサイトが弱まることによって起こるものですので、要はどちらが早く弱まるかの問題なのです。

ですからメラノサイトが先に弱まって白髪になった人が、その後で毛母細胞も弱まって薄毛になることは十分にあり得ることで、実際、白髪で頭が薄い人はいくらでも見つけることができます。

このように、男性の行く末は「フサフサの白髪かハゲか」の二択では決してありません。前述の通り、先に薄毛がスピーディに進行した人は白髪が生える暇がなかったといえるでしょう。
参考サイト⇒白髪のひとはハゲにくいのか?|薄毛にかんする都市伝説を暴く!

円形脱毛症の後に白髪が生える理由

ちなみに「白髪を抜くとますます増える」という噂も正解ではありません。白髪を抜く時期というのは、それだけ増えてきた時期でもあり、抜く抜かないに関わらず本数が多いのだといえます。

ところで円形脱毛症になった後、新しく生えてくる髪が白かった、というケースはよく見られます。これはおそらく円形脱毛症の原因となったストレスによる血行不良が、メラノサイトにもダメージを与えるからではないかと推測されています。 つまり毛母細胞は復活しても、メラノサイトがまだメラニン色素を作れないため白髪が生えてくるというわけです。

また別の噂に「何かショッキングな出来事があって一夜にして白髪になった」というものがあります。死刑を宣告されたマリー・アントワネットの逸話が有名ですが、これも白髪のメカニズムから考えるとまずありえません。10万本もある髪の毛のメラノサイトが、すべて同時に一瞬で破壊されることは考えにくいためです。

記録を見ると、マリー・アントワネットは牢屋に入れられてからおよそ2ヶ月後に処刑され、また当日には髪を短く切られていたそうです。慣れない牢屋暮らしで過度のストレスを受けたことと、白髪が目立ちやすい短髪になったことで、そのように見えたのではないか、とする説が有力のようです。