ストレスによる薄毛

「ストレスでハゲる」という話を聞いたことのある人も多いと思いますが、実際に過度のストレスは頭皮にさまざまな影響を与えることが分かっています。

ストレスと薄毛の深い関係

ストレスが髪に与える悪影響としては、まず血行不良が挙げられます。血行をコントロールしている「自律神経」は、緊張時に優位になる「交感神経」と、そしてリラックス時に優位になる「副交感神経」の2つに分かれます。

通常、1日の中で朝~日中にかけては交感神経が優位に、夕方~夜にかけては副交感神経が優位になることでうまく体がバランスをとっているのですが、過度のストレスにさらされ続けていると、常に交感神経のほうが働いてしまうことになります。

交感神経は体を緊張状態にさせますので、血管も収縮させます。その結果、髪の毛を作るための栄養が頭皮にうまく運ばれなくなって薄毛につながると考えられるのです。

またストレスによって自律神経のバランスが乱れると、内臓の機能も低下しやすくなります。例えば胃液を分泌させて消化をうながすのは副交感神経の役割ですので、常に交感神経が優位になってしまうと消化吸収が悪くなってしまいます。

すると食べ物を摂取しても、髪の毛の原料となるタンパク質などがうまく吸収されなくなって、頭皮に栄養分が行き渡りにくくなるのです。その結果、細く弱い髪の毛が増えてしまい、抜け毛の原因となります。

また女性に限らず男性でもこの男性ホルモンや女性ホルモンの分泌のバランスが、加齢やストレスによって崩れることで、更年期障害となることがあります。更年期は加齢が原因ですので、ホルモンのバランスが崩れることは防ぐのは、簡単なことではありません。この更年期症状が脱毛の原因とも考えられております。最近では、ナチュラルホルモン補充療法が有名となってきており、更年期の脱毛やイライラするなどの更年期症状がひどい場合にはホルモン補充療法を受けてもいいかもしれません。ナチュラルホルモン補充療法と更年期障害

ストレスによる睡眠不足も薄毛の原因に

またアドレナリンの過剰分泌も見逃せません。強いストレスを受けるとアドレナリンという神経伝達物質が分泌されますが、これは活性酸素を増やす働きもあるため、頭皮の皮脂も酸化させてしまいます。 酸化した皮脂はネバネバしており、毛穴を詰まらせて炎症を起こしやすくしますので、抜け毛や発毛力の低下につながるのです。

そしてストレスによる不眠も薄毛の大敵です。髪の成長をはじめとする体の新陳代謝は、午後10時~午前2時の間にもっとも盛んになるといわれています。女性の美肌にとってもこの4時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれているほど、成長ホルモンが分泌されやすい時間帯なのです。

しかしストレスによって夜でも交感神経が優位になっていると、体が睡眠モードに入れず興奮状態で寝付きにくくなります。その結果、健康な髪の毛の成長が阻害されやすくなるというわけです。

このようにストレスには薄毛の原因となる要素がいくつも考えられます。忙しい毎日の中でも意識して発散するように努め、自律神経のバランスを取り戻しましょう。 ちなみに夜はなるべく部屋を薄暗くし、テレビやパソコンなどの強い光を避けたほうが副交感神経が働きやすくなります。