病気や治療の副作用による薄毛

薄毛の中には、何らかの病気や治療の副作用によるものもあります。こういった場合は、原因となっている病気や治療が終われば再び髪も元通りになることがほとんどです。

甲状腺の病気は薄毛になりやすい!?

抜け毛につながる内科的疾患としては、まず「甲状腺機能低下症」が挙げられます。「橋本病」が代表的で、男性よりも圧倒的に女性のほうが多い病気です。

甲状腺ホルモンには、髪の毛を作る毛母細胞を活性化させる働きがあるため、これが低下してしまうと抜け毛につながります。特に髪の「成長期」の開始に対する作用が強いことから、甲状腺機能が低下するといったん抜けた髪が生えるまでにも時間がかかりやすくなります。

ただしこの場合の薄毛は、甲状腺ホルモンの補充療法を受けることによって比較的改善しやすいことが分かっています。 また反対に甲状腺機能が異常に高まってしまう「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」の場合も、逆に髪の成長期を早めすぎるために結局は抜け毛につながるともいわれています。

他にも糖尿病と抜け毛の関係も注目されています。ホルモンバランスが乱れやすい病気であるほか、動脈硬化によって髪に必要な栄養が届きにくくなることも一因とされています。

このような病気による薄毛の場合は、対処できる方法があればそれをおこないつつ、まずは病気の治療に努めることが第一といえるでしょう。

薬の副作用による抜け毛

何らかの病気治療による副作用としての薄毛もあります。有名なのは抗がん剤や、C型肝炎などに使われるインターフェロン製剤などです。

これらはがんなどの異常がある細胞の新陳代謝の高さに注目して作られた薬で、増殖スピードの速い細胞に働きかけて死滅させます。しかしがん細胞だけをうまく狙うことは難しく、正常な細胞にもダメージを与えてしまうためさまざまな副作用が見られるのです。

特に髪の毛を作る毛母細胞は、がん細胞と同じく常に分裂している活動的な細胞です。そのため抗がん剤による影響を受けやすく、抜け毛につながってしまいます。

しかし薬の投与が終われば、また髪の毛は元通りに生えてくるようになるのが救いだといえます。個人差はありますが、半年~1年で徐々にヘアサイクルを取り戻せるようになるでしょう。 その間は、特に女性ならウイッグを活用するなどして乗り越えたいものです。